ミッドホーン。
5ウェイの真ん中の周波数をつかさどるユニットですのでミッドレンジと一応言いますが、先の話でミッドレンジではない。とお解かり頂けたと思います。
1kHz以上を受け持たせますから、高域ユニットです(クロス周波数は暫定です、実験の結果で変わると思います、念の為に)。
此処を見てください。
http://hayashilab.syuriken.jp/au4wey01.htm
書いた日付が入っていませんので、HPを立ち上げて直ぐの記述と思います。
つまり、この時点での計画はミッドローとツィーターを追加した4ウェイ計画だったのですね。
実際に使っていてオイロダインのホーンにフォステクスのツィーターで問題は感じなかったのです。
僕のお客様も次々にツィーターを追加していました。
不満を言われる方も皆無。皆さん喜んでいたのです。
この記述の3〜4年後。
バイタホーン時代に使っていた僕の作ったミッドハイホーン。此れの注文が相次いで来たのです。3セット以上作ったと思います。
このホーン、僕も大のお気に入り。僕の考え方で、ドライバーユニットよりもホーンの方が音質への影響度合いは大きい。と言うのが有るんですね。
僕の感覚ではホーンの責任度合い70〜80%、残りがドライバー。
人のを作っているだけって結構悔しい。自分でも使いたくてもバイタは会社がもうない。つまりドライバーの入手が難しい。
で、先の僕の理論。ホーンの方が大事だよ。こんな事をBLOGでぶち上げちゃいましたから、入手の難しいドライバーなんて意地でも使えない(汗)。
入手の易しいドライバーは1吋ドライバー。
ホンジャ、バイタ用のホーンの代わりに使える1吋用のホーンを作ろう。
まあ、ナントもくだらない理由から、1吋ホーンを作ったのです。勿論ミッドハイ用。
使える下限は3kHzと決めました。
ドライバーは何でも良いよ。なんて言っちゃった手前、珍しいドライバーは使えません。
此れで良いや。なんて感じで手に入れたのがまたもやフォステクス。
まあ、世の中のオイロダイン信者にとっては邪道も良い所。格が違うだろうって言われるのを覚悟です(笑)。
まあ、試作の一部始終はBLOGに載っていますので、覗いて見て下さい。
で、出来上がったミッドハイシステム。
試聴するのには、出来るだけ広い周波数で聞いた方が素質が判ります。
今まで付いていたツィーターを取り去り、3kHzから上は目いっぱい使うネットワークに変更。
オイロダインにつけて驚いた。
今迄のツィーターよりも繋がりが自然。今迄のツィーターだって繋がりに疑問は持っていなかったのに、今度のミッドハイを聞いた耳には繋がっていない。
此処で成る程・・・・・。
今迄、A7を始めとして500Hzから使える大型ホーンシステムの高域改善のためにツイーターを追加したシステムを散々色々な方のお宅で聞いてきました。
申し訳ないけど繋がっていない。見事に繋がっていると言うのを聞いた事がなかったんですね。
何故繋がらないか?
この疑問が氷解。つまりツィーターでは駄目で、ミッドハイホーン。
具体的に言うと3kHzから使えるツィーター。
ホーンシステムって、原理的にワイドレンジでの使用は難しい。下から使える大型ホーンは高域が出ませんし、高域の良い小型ホーンでは低い周波数から使えません。
昔から言われている、ホーンの使用は2オクターブ。これって当たっていると思います。
500Hzからでしたら上は2k迄。
兎に角オイロダインのホーンはミッドハイのユニットとの繋がりを喜んだんですね。
こんな訳で、4ウェイ計画は5ウェイ計画へ変更。
今回作ったミッドハイ。データー上は20kHzまで使えます。
でも、超高域。ツイーターから出る音質とミッドハイから出る音質。違うんですね。
柔らかく刺激のない高域が欲しいのでしたらツィーターからの音質が必要なのです。
こんな訳で5ウェイ計画が3年前に始まりました。
2012.7.8