17日 (最終日)
遂に帰る日に成りました。帰りたくないよー。もっと旅を続けたいよー。
と思っても、世の中甘くない。こんな生活を続けたら干上がってしまう。次は何処へ行こうかなー?なんて考えるの早過ぎるよね(汗)。
昨夜は遅かったのに、ヤハリ5:00に目が覚める。荷物の整理。今迄は旅館だったので、室内に有るものは全て僕の物。今回は友人宅。僕以外の物もシッカリと散らかっているから、用心しないと忘れ物をしてしまいそう。
そうだ、エンジンオイルの消費をチェックしていない。1500km近く走っている筈。
サイドスタンドしかないからチェックがし辛い。何とかチェック。出発時はMAXレベルまで入っていた。今見るとMINレベル。見て良かったー。アレだけ連続走行をすると油温も上がり、粘度も下がる。消費しやすいのかも。
500ccボトルにいっぱいにして持ってきたオイル。補給開始。MAX迄入れたら100ccしか入らなかった。なんだMAXとMINの間はたった100ccか。
チェーンオイルは昨日着いてすぐに注したからOK。チェーンも思いの他伸びないのでノン調整で帰れる。
今日の走行は1000km位に成る筈。雨さえ降らなければ、チェーンは行けるな。
一人でボソボソと準備をしていたら、友人も起きてきた。
朝食を作ってくれている。あんまり出来ちゃうとお嫁さん来ないよ(笑)。
7:30出発の予定が、なんだかんだで7:48出発。
で、今日の予定表。此れが・・・・・・・・・・・・・(大汗)。
出発してすぐに気付いた。フェリーは毎時0分に出航。8:40にフェリー乗り場に付いて10:00発に乗るって・・?
ハハ。1時間ミスっている。フェリー乗り場で1時間時間を潰すのかい。
9:00発に乗ればその後の予定が楽に成る。1時間の余裕は大きい。出発時間が遅れ、途中で通勤ラッシュにも遭い、ギリギリかな?チョット頑張った走りをしました。
8:50フェリー乗り場着。乗船券を買おうとしたら申し込み用紙が有り、其れに記入して下さいとの事。内容は住所、氏名、電話番号、バイクのナンバー。要は事故の時の連絡先ですね。
昔は東京湾フェリーも書かされました。
乗り場の雰囲気は完全に実用港。土産物売り場なんて有りません。東京湾フェリーとは使われ方が全然違う様です。
ギリギリの時間だったので僕は最後の乗船。意外な程車はいっぱい。フーン利用客多いんだ。
フェリー其の物は東京湾よりも小型。ところが出航すると確実に早い。エンジンの音も高速ディーゼルの音。小型のクセにゆれも少なくヤハリ外洋を走るのと、湾内を走る船の差を感じる。
船の正面も東京湾よりも明らかに水の抵抗の少ない形状。その為船首の出入り口の幅が凄く狭い。
フェリーに乗るとこんな所の観察も面白いのです。
救命ボートも小型船のクセに多いですし。
東京湾は何か有っても、周りは他の船がいっぱい。此処ではほとんど居ないのです。
船内にはこんなスペースも。イスだけでなく、ゴロリと横に成れるのです。トラックの運転手らしき人達は皆此処でゴロゴロ。体を休めるには横に成るのが一番です。
佐多岬の先端。偏光フィルターが欲しい。
今回の山陰と佐多岬で兎に角目立った風力発電所。此処に見える20基。実は3基が故障中。見事に周らない。ゆったりも周らず、固着状態。
でも、こんな物の修理ってどうするんだろう?まあそうだから壊れてもほって置くんだろうけれど・・。
到着間近に船倉へ。ロープで押さえられたST君。
さあ今度は四国だよー。
東京フェリーを知っていると、あまりにも何も無い三崎港フェリー乗り場。観光ではなく、産業用なんですね。
さあ佐多岬だ。
元気に走り出しますが、何しろ1時間のアドパンテージが有る。写真を撮れるぞー。勿論カメラはタンクバックの中。すぐに出せます。
国道197を走り出しました。グングン急坂で高度を稼ぎます。
いくつかのコーナーを抜けたら・・・・・・・・。
STを止め、カメラを持ってウロウロ。
道端に何箇所もこの様な物が・・・・・・・。なんだろう?
下を覗くと・・。
ナント、モノレール。青い箱の中にワイヤーを巻き上げる仕組みが有り、したから果樹を持ち上げるのです。動いているところを見たいな。
佐多岬が終ると、極普通の道路。普通に町並みが有り、普通に道路工事をやっている。普通の生活・・・。僕のツーリングも終わりが近づいてきました。
高速の移動はツーリングって感じないのです。
大洲道路を経由して大洲ICから松山自動車道路に入ります。此の辺は片側1車線。上りはキツイ。1車線なのでユックリ走れません。追越が出来ないので、後ろの車にイライラさせてしまいます。
前の車にシッカリと付いて行きます。
伊予灘SAで昼食。香川ではないけど四国はヤハリうどんかな?今回うどんはかなり食べたけど土地の差が大きくて全然飽きません。
此処のうどん(ジャコ天うどん)が絶品、旨かったー。値段は¥450。ヤハリ安いよねー。
時間には余裕が有るので、食後もノンビリ。
天気が良く、バイクの調子が良く、体調もOK。気分も乗っている。
さて走り出そうと、STにまたがり、タンクバックの予定表のチェック・・・・・・。
ガーーーーーーン!
ご迷惑をお掛けします。このページ最初の予定表を見て下さい・・・・・(大汗)。
佐賀関のフェリー乗り場で1時間得した。だからノンビリ写真を撮った。
でもねーー。大洲ICを12:50
其処から135km先の豊浜SAに13:30って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何を勘違いしたか、佐賀関から大洲IC迄の通過時間、1時間遅く書いて有る。
つまり1時間のアドパンテージは・・・・・。実際には無かったのね。
でも、こんな時のピンキー君は強い。この間違いのお陰で写真が撮れたじゃない。帰る時間が早いと休日割引が効かないけど、遅い分にはまったくノープロブレム。
はは、此れもツーリングの楽しみ(負け惜しみじゃないよ)。
自分のミスに笑いながら走るピンキー君です。
細かな休憩を挟みながら、高松自動車道、神戸淡路鳴門自動車道と進みます。
エンジンは絶好調。チョット油断をしてるとスピードが110km/hを越える事も・・。
軽い追い風だったりするとスピード感が狂うんですね。
四国から淡路島へ。此処の橋は短く僕の恐怖心は無く・・。
淡路島の北端のSAでガスチャージの予定。淡路島に入った、もうすぐ・・。
此れからが長かった。淡路島。島といっても内陸部に入ると島とは思えない。極普通の景色が・・。
海なんて全然見えない。エーーー、此れでも島ーーーーー?
結局北端のSA迄60km。淡路島の高速道路。全長60kmでした。でっかい島。
淡路SAで給油と小さな土産を購入。バックの中は荷物がいっぱい。土産の入る隙間が無いのです(汗)。
で・・・・・・・・・・。
これから渡る明石海峡大橋。普通の人ならヤッホーだよね。僕は(怖)。
風が無いから良いけど、風が有ったら・・・・・・。自分でもどうするか判らない。
橋を渡り始めます。肩に力が入っているのが判る。自分で肩、肩って言って力を抜く。絶対に横は見ない。
早く渡りたいんだけど、前の観光バス、お客さんへのサービスなんだろうけど途中でスピードを緩める。早く行け。仕方なく車線変更。
長かったんだか短かったんだか判らない時間で、無事に渡りきる。
その後、例の観光バスがすごいスピードで抜いていった。アノネー。
そうか、これからは夜渡ればいいんだ(大汗)。
淡路自動車道が、山陽道に変わり、中国道と合流。
此の辺で周りは暗く成って来て、急に気温が下がってくる。
すぐにPAへ。僕のジャンパー。裏地が外せる。今迄は外した状態。きっと必要だろうと思い、裏地はタンクバックの中。裏地をジャンパーにつけたので隙間が出来た。
小さな土産なら入るな(笑)。
宝塚近辺で渋滞。此の辺は渋滞が起き易いんだけど、平日でもかい?
バイクの特徴を生かし、少しずつすり抜ける。10数キロの渋滞。渋滞が終ると突然車が流れ出す。
この自然渋滞、不思議な現象。
もう此処までくれば、土地勘も有るし、区間距離も略掴んでいる。
と言って、其の油断が危ない。此処迄無事に走っても、この先も無事の保証は無い。
改めて気を引き締める。油断するなよー。事故は前ぶれ無く来るぞー。
中国道と名神との接続JC、吹田JC。
出る時に調べた距離では、今日走る全距離の丁度中間地点。つまり半分しか走っていない。実際には残りは高速だけなので、時間は短いのだけれど。
此処から八王子までの距離、約500km。
STのエンジンは好調を維持。問題は僕の体力だけ。
確かに以前、STで高速1000kmを走ったことが有る。でもあの時は其の日1日限り。今回は数日間走り続けている。元気とは言っても、疲労はジックリとたまっている筈。特に心配は睡眠不足。
マアイイヤ。眠くなったら仮眠を繰り返し、走って行こう。別に何時までに帰らないとと言う事はないのだし。
基本的にSAはガス補給のみ。それ以外の休息はPAで取る事にする。と言うのは、SAは広過ぎ、出入りに時間を食う。食事も最近のPAは頑張っているし。
連続高速で面白い事を発見。上り坂。5速。80km/hでは登れないのに、90km/h以上なら楽々加速。
つまり今回二次減速比を一番ハイギヤードに。リアタイヤがM45の時は此れで良かった。
TT100の方が太くて外径も大きい。つまり更にハイギヤードに。
結果、エンジンのパワーバンドから外れると、登坂力ががくんと落ちる。
其の場合、今のギヤ比で4速で軽く100km/hを越えられるので、4速で加速、5速へアップ。
厳密にタコを見ていたら、5200rpmからトルクが出てくる。ウーーーンナントも・・。
其れが判ってからのST。アベレージ速度が上がった。4速に落とすのが面倒。
でも、昼間なら良いけど、今は完全に夜。中央道は恵那を過ぎた辺りから、照明が無い。と言ってハイビームだと他の車の迷惑。
ロービームで100km/h以上で走ると疲れる。
八ヶ岳PA迄はそれでも頑張ってきた。でも限界。
モウイイヤ、アベレージ速度を85kmへ落とす。全然楽。
で、八ヶ岳PAから八王子までノンストップ。
100km/h越えで走ると1時間持たない、休憩も10〜20分。
85km/hだと1時間以上平気。
ハハ、ウサギと亀。亀さん走りのほうが結局早い、って気付いた時には八王子インター・・・・・・。
連続高速だったので、一般道での操作が変。ヤバイよね。最後の気力を振り絞ってーーーー。
AM2:30。店に到着。
ST、ご苦労様でした。
一日掛けて整備してあげるからね。
荷物をハタカブに積み替えて、ヨロヨロの帰宅でした。
本日走行距離 999,1km