コイルにキッチリと12Vを加える。

この改造は、2号の製作と同時にやってしまった為に、あまり話題には成りませんでした。1号から2号への変更箇所が余りにも多く、此処だけの使用前、使用後を比べるのは難しかったのです。

でも、電気屋さんの感覚で、効いている筈。

柳の下の鰌を狙って、STにも同じに施したのですね。BM純正から比べれば、電装のしっかりしているST君。効果は有りましたが、僅かなもの。

でも、その記事を読んだ悪童A(笑)さんが、BMで実施したのです。

ヤハリ、古く成ったハーネスで、配線の引き回しが褒められないBMです。効果は絶大だった様なんですね。

本人、此処のBBSへ書き込んでくれました。

で、性格の悪いピンキー君。『その回路じゃ駄目だよ。正しくはこう。』なんてブログに書いちゃったんですね。

書いた手前、それに使えるリレー一式を悪童Aさんへ・・・・。

早速彼はリレーを交換し、『更に良く成った。』とご満悦。

で、この侭終わっては話が面白くない(笑)。

実はこの方法、只一つの欠点があって、イグニッションSWを切っても、エンジンが止まらなくなるんです(大汗)。

初めはあせりましたが、原因が判ってホッ。

で、彼のBM。最初の改造(接点が1個のリレー)では、エンジンがちゃんと止まる。僕は『彼のアイドリングが低めなので止まるんだな。』と軽く考えていた。

それが・・・・・・。

リレーを僕と同じにしたら、ヤハリ止まらなくなり、更にキルSWを操作しても、数秒間エンジンは作動。

酷くなると、エンジンが止まらない。

それって・・・・・・?

でっかい画面で済みません。此処迄しないと読めないと思って・・。

要は、リレーのコイルに僅かながら電圧が掛かっている。直ぐに切れない程度。

彼が最初に付けたリレー、エーモン製。リレーコイルの要求電流は150mA。対する僕の渡したリレーは、オムロン製でリレーコイル電流が半分の75mA。しかも『電圧が80%でも動作します。』とある。

此れで彼のエンジンが止まる(エーモンリレーの時)理由が判った。微弱電流でも動作するオムロンは、イグニッションを切っても動作。電流値の大きなエーモン製は、その電流では動作が出来なくエンジンストップ。

で、今回の問題。キルSWを切っても、直ぐには止まらない。

僕の2号は、即停止する。

更に彼のBM。エンジンが止まらない間、チャージランプが煌々と点灯。

僕はハハ〜〜〜〜ン。

で、上の回路です。赤い配線がリレーコイル(回路図ではイグニッションコイル、+側)に電流を送ってしまう回路。

途中にチャージランプ(d)が有りますので、点灯するのも理解。

で、大元のバッテリーまで回路を遡って行くと、27番のダイオードボード(レクチファイヤ)に当たります。

ダイオードの働きは、電流の整流。つまり一方通行(三角矢印の方向)。片方向へしか電流を流しません。

だとすると、ダイオードボード下側右3個のダイオードで、電流は止められる筈。

もう判りましたよね。この3個のダイオードの内1個が不良。それも極僅かに・・・・。

逆方向へ微弱電流を流している。と考えると、今の状況が全て合点。

この程度の微弱電流では、充電に支障はきたしませんし。でも、この様な不良ダイオード。必ず何時かパンク。

ツーリング中だったりしたら・・・・・・。

で、この判断。99%当たっていると思いますが、100%とは言い切れない(僕は、其れ程の自信家では無く・・)。

正常なダイオードと交換して、エンジンが即停止するかのチェック。

ハイ、悪童Aさん、昨日僕の所からダイオードを持って行きました。

僕としても、『ダイオードを買って交換しても治らない。』と言う彼のクレーム防止です(笑)。

さて、結果は・・・・・・。

天気が悪いので数日後ですね。

2011.6.17

大幅に追記。

エーーーーーー(ポリポリ)。99%って言って良かった。ダイオードボードは無罪です。

僕の2号、ハーネスを完全に作り直して、回路は別物。

エンジンの止まらない理由は、2号も彼のも同じ。で、僕のはキルで止められる。彼のはキルでも止まらない。

要はキルSWの入っている位置が違うのです。BMノーマルは、オルタネーターの電圧チェック回路に入っていなくて、キルSWに関係なく、リレーを作動させてしまうのです。

2号のキルSWは、リレー直前に入れました。

イヤ、今日仕事をしながら考えていたんです。ダイオードの漏れ電流は、電圧チェックの小型ダイオード3個を通って、リレーを励磁。

僕の場合も、此処で整流された電流でリレーを励磁。同じじゃないか・・。

正しい電気の流れ。つまりダイオードの逆流ではなく、オルタネーターの発電した電流を、ダイオードボードの小型ダイオードで整流した電流(レギュレーターの電圧チェックとローターの励磁用)が今回取り付けたリレーのコイルを励磁してしまったのです。

つまり、オリジナルのハーネスの侭では、イグニッションSWでもキルSWでも、エンジンは止められないのです。

今回の勘違いの原因。僕が先入観を持ってしまった出来事が、過去に有ったのです。此れに気付いて慌てて悪童Aさんに電話。『ダイオードボード、無罪だよー。』

勿論、その後解決策を延々と長話(汗)。

本当に電気回路はパズルです。だから面白いのですが・・。

アル中脳みその、ボケ防止には最適かも・・。

2011.6.17

更に追記。

悪童Aさんと電話を切って考えた。エンジンの止まらない間、彼のはチャージランプが煌々と点く。2号は全然点かない。

違いは2号のチャージランプ、発光ダイオード。

また、悪童さんに電話。

ピ『僕のチャージランプは点かないよ。何でだか判る?』勿論、僕は答えが判っている。

悪『発光ダイオードに換えて有るんだよね。』

ピ『つまりエンジンが止まらない時には、電流の向きが逆なので、ダイオードでは点かないし、単に電球の場合は点くんだよね。』

悪『電流の向きが逆なら、回路の一部にダイオードを入れたら・・・・。』

ピ『ピコン!』

この答えが出るまでの解決策。リレーの消費電流を増やそう(エーモンなら切れる事を利用)と言う、あまりスマートではない方法。

そうか、正常にチャージランプが点く時は、電流はレギュレーターに向かって流れて、エンジンが止まらない時はその逆に流れる。ダイオードで逆流防止をしてしまえば・・・・・。

配線に緑のバッテン。此処を切断。切断した所へ、緑の方向にダイオードをかませる。此処に流れる電流は最大でも0,25A。まあラッシュで流れてもほんの一瞬。

此処に使えるダイオードは、売るほど持っている(笑)。

と言う事で、ドタバタしましたが、スマートな方法が見つかり、一安心。

2号にも、勿論ダイオードを入れる事にしました。此れでイグニッションSWでエンジンが止まります。

 

 

イグニッションコイルへダイレクトに12Vを加える。非常に効果的な方法です。

ちなみに、2コイルの悪童号。コイルの一次側をパラわないで、夫々にリレーを入れると、更に効果が認められました。

僕の世界(本職)では、コイルはパラもシリーズもNGなのですね(トランス内のコイルは別)。

BMの二本サス時代のイグニッションコイル。2個をシリーズで使っています。僕には信じられない方法で・・・。

で、ノーマルハーネスの方。三枚目の図面の様にダイオードを入れて下さい、さもないとエンジンが止まらなく成ります(大汗)。

でも、効果はバッチリですよー。

2011.6.18

 

またもやの追記。

ハイ、我慢できずにダイオードを挿入。

単純なダイオードの手持ちが無く、ブリッジを利用。要らないAC入力の足を切断。

まあ、ダイオードが4個入っていますので、信頼度が上がったかと・・・(汗)。

使用したダイオード、100V6Aと言う定格です。此処の使用には完全なオーバークオリティ。

オリジナルの回路なら、入れる場所が判ったのですが、僕の回路。昔のノートを引っ張り出して、頭を捻りました。

此処で平気だな。と言う処にダイオードを挿入。

エンジンをスタート。軽く暖気をして、スロットルを捻ります。1500rpm辺りで固定。

今迄、この回転数ですと、イグニッションOFFではエンジンは止まらず、キルSWのお世話に成ります。

右手でスロットルを固定。左手でイグニッションOFF。

エンジンは瞬時にストップ。まあ此れが普通ですよね。今迄が異常。

と言う事で我が2号君。少しずつ変態バイクから、普通のバイクに近付いています(笑)。

2011.6.18

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